就活=婚活!?10年超のリクルーター経験から伝えたい「企業との相性」の見極め方

エンジニアの仕事・キャリア

就職活動真っ只中のみなさん、体調はいかがでしょうか。

 私は現在、エンジニアとして働く傍ら、10年以上にわたりリクルーターとして多くの学生さんと接してきました。

 その経験から確信していることがあります。それは、「就活は婚活にそっくりだ」ということです。

 一生一社で添い遂げる時代ではないにせよ、生活の大部分を共にし、人生を大きく左右する相手(企業)を選ぶ。今回は、スペック(条件)だけでは見えない「企業との相性」をどう見極めるべきか、現場の視点からお伝えします。

1. インターンは「お見合い」ではなく「同棲体験」

インターンシップは、会社の業務、風土、社員のリアルを直接肌で感じる、まさに「同棲体験」のような貴重な機会です。

配属先が「希望外」でもがっかりしないで

 もし希望の部署に配属されなくても、その会社の「素の顔」を知るチャンスはいくらでもあります。

  • オフィスの空気感: 誰かがミスをしたときの周囲の反応は?
  • 「隣の部署」の会話: 殺伐としているか、あるいは建設的な議論が行われているか。
  • 社員の「目」: 生き生きとしているか、疲れ切っていないか。

 こうした「情報の隙間」に、ネットには載っていないカルチャーが隠れています。もし余裕があれば、勇気を出して「希望部署の方とも話してみたいです」と伝えてみてください。その相談にどう応えてくれるか(柔軟か、官僚的か)も、大切な相性の判断基準になります。

2. プライベートの質問で見える「将来の自分」

 話しやすい社員さんがいたら、ぜひ仕事以外のことも聞いてみてください。

  • 「休日はしっかり休めていますか?」
  • 「家庭を持っている方は、どうやって仕事と両立していますか?」

 これらの質問への回答以上に大切なのが、「その質問をされた時の相手の反応」です。「そんなこと聞くの?」という空気が出るのか、それとも「大事なことだよね」と親身に答えてくれるのか。その反応こそが、その会社が社員の人生をどう捉えているかの答えです。


3. リクルーターは「会社の鏡」。態度は要チェック!

 インターンに行けなかった場合は、リクルーターを徹底活用しましょう。リクルーターは学生にとって「最初に接する会社の顔」です。

 実は私自身、学生時代に苦い経験があります。

 ある企業のリクルーター面談で、女性であるというだけで研究内容に興味を持たれず、適当にあしらわれたことがありました。その時、私は「リクルーターがこうなら、この会社全体がそういう価値観なんだな」と判断し、志望を辞めました。

 リクルーターの態度は、その会社が「人をどう扱っているか」の縮図です。

  • あなたの話を真摯に聞こうとしているか。
  • 現場のネガティブな質問にも、誠実に答えてくれるか。
  • その人自身が、自分の会社を好きそうか。

 これらを冷静に観察してください。

インターン=ただの体験じゃない

「とりあえず行っておけば安心」「なんか良さそう」という理由で参加する人も多いと思います。

でも、インターンの内容はその後の選考に影響することがあるんです。

・インターンで好印象を持たれた人に、内定が出る
・逆に「ちょっと違うかも」と判断されてしまう

そんなことも実際にあります。だから、目的を持たずに参加するのは、ちょっと危険かも。

とはいえ、実際の職場や社員の雰囲気を体感できる機会は貴重です。ネットや説明会では分からない「生の空気」を感じるためにも、興味を持てる会社のインターンには、積極的に参加してみる価値があります。

インターンに行けなかったら?→リクルーターを活用!

 スケジュールや体調の都合でインターンに参加できないこともあると思います。
そんな時は、リクルーターの活用がおすすめです。

「この職種に興味があるんです」とリクルーターに相談すれば、現場の社員を紹介してくれることもあります。

このとき大事なのが、“職場の空気感”を話から感じ取ること。
社員が疲れ切っていたり、雰囲気がピリピリしているような感じなら、ちょっと注意。
逆に、生き生きと働いている人が多いような話が聞ければ、良い職場の可能性が高いです。

情報収集は“早め&こまめ”に!

 インターンや採用イベントの情報は、企業のウェブサイトや就活サイトに随時アップされます。
「気づいたら終わってた…」なんてことがないように、情報収集は定期的に行うクセをつけましょう。

特に、人気のある企業ほど早くインターン情報が出る傾向があります。
早めに動いて、チャンスを逃さないように!

4. 就活は「マッチング」。不合格=否定ではない

最後に、最も伝えたいこと。

 もし選考で不合格になったとしても、それは「あなたの価値が否定された」わけではありません。 婚活と同じで、単に「お互いの幸せの方向性が違った」というだけのことです。

 企業はスキルだけでなく、「うちのチームのカラーに合うか」「一緒に成長を楽しめるか」という人間的な相性を必死に見ています。無理に自分を偽って内定をもらっても、入社後に苦しむのはあなた自身です。

まとめ:自分らしくいられる場所を探そう

  就活は、自分を「選んでもらう場」ではなく、自分も「企業を選ぶ場」です。

 リクルーターやインターンを賢く使って、自分が一番「自分らしくいられる場所」を探してください。

 焦らなくて大丈夫。自分をしっかり言語化できている人は、必ずどこかで「ここだ!」と思える相手に出会えます。